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   No 9 May、2010
 

春は新芽、蕾、花とともにいろいろな行事をひきつれて、始まります。
サクラ・モヒラもそれなりにささやかな変化やジャンプをともなって春を迎えました。
皆様は、花の時を楽しんでいらっしゃいますか? 
ベンガル語で春は、ボショーントカル、花はプールと言います。
こんな小さな言葉、使うことがあるといいですね。

 
 

カディ・コットン

ガンジーが英国からインドの独立を願った時、
「インド人よ!インドの風土に適った手紡ぎ、手織りの綿を着よう」とキャンペーンに使った
カディ・コットンについて話をしましょう。

ナラヤンプール村からの帰路、コミラというカディの場所に立ち寄ることが楽しみになりました。
村の白いさらさらとした砂の地面にカタン、カタンと音が響いて綿が一本ずつ織られていきます。
機械織りに較べて、もたっとしているけれど、空気をふわっと包み込む風合いです。
綿の花さながらの布ができあがります。
「ガンジー」の映画を見ていましたら、糸を紡ぐ彼の姿がありました。
単純な手仕事は、緊張と禁欲の生活の中で、彼に平安をもたらす作業であったかもしれません。
次第に消えつつある運命のカディですが、いつまでも残したい贅沢品であるように感じています。
それで、カディを少しまとめて買って、ダッカの工房で、夏用のシャツ、ブラウスに仕立てました。
生成りのカディのさわやかさは、夏のアートであるかもしれません。
6月の販売会に間に合えば、それでジャケットさえも仕立ててみたいと思うほどです。
工房のスタッフ、精一杯の良い物を作ります。

 
 

ダッカ・ランプラの工房から

ダッカのランプラという製造業の集まりのような地域にある、サクラ・モヒラの工房は
4人のメンバーと1人のスーパバイザーで成り立っています。
お話ししましたように、縫製スタッフには、正確に測ること、パターンに忠実であること、という
基本以前のことから指導しました。
嬉しい結果が出て、これなら日本のマーケットに胸を張って紹介できる、という品物が届きます。
基本というのは、このようなことか、とつくづく思う次第です。
さて、彼女たちの生活を与る当方に取りましても、実社会の経済活動は初めてのことであり、
こちらもドジやヘマを重ねながら、それなりに基本の経験を積みました。
次は村の女性たちをこのサイクルに組み込んで、社会の基本力をつけてもらいたいと思っています。
どこまでできるか、もちろん自信のかけらもないけれど、引き返せない状況です。
あとのことは、「神様にお任せしよう!」
でるはずもない解決策だから、便宜的に神様を引き出しては、自分の背中を押している、
というパターンがいつものことになりました。
葛藤がなければ思いだすことさえない神様、身勝手なヤツメ!などと
天罰を与えないで下さいますよう、お願いします!
ランプラの工房では、街にコーランの祈りの言葉がスピーカーで流されると、
女性たちは仕事を続けながら、反射的にショールで髪を包み込み、またある1人は仕事にあきると、
部屋の隅に膝まずいてお祈りを始めます。
工房ではお昼にゆで卵が一つずつ出ます。
ブロイラーの卵ではないので、見るからにおいしそうです。
お茶の時間もあってビスケットもありますが、食べてみたらぱさぱさしていました。
縫製のスタッフは、お茶にたくさん砂糖を入れて、おいしそうに、お腹を満たしています。 

 
 

奨学生:モニールからの手紙

サクラ・モヒラの奨学生でダッカ大学に学ぶモニールに
ジャーナルの4分の1を担当してもらうことにしました。
彼はもう3年目の奨学生です。

バングラ年1417年は、今年は4月14日が新年の一日目にあたります。
国中のあちこちでお祭りのイヴェントが展開します。
中には一週間も続くイヴェントもあります。
ダッカ大学の芸術学部ではパレードを組織し、ダッカ大学の学生たちが参加して街を練り歩きます。
日が昇ると、学生たちは祭りの中心地である、ラムナ・バタマルに走り出します。
そこはダッカ大学の近くで、バニアン・ツリーと呼ばれる大木があるのです。
1960年以来、新年の祭りはこの場所がイヴェントの発信拠点になっています。
では、また。

モニールより


 
 

2月にダッカに行った時、モニールの村の家の招待してもらいました。
もう1人の大学生の奨学生アムジャッドの家からも招待がありました。
少し離れた場所でしたが、2軒ともトタンの家でした。
家の人たちが、息を殺して台所をしきるカーテンからじっと見ていました。
一旦姿を現し始めたら、後からあとから大勢の人が出てきました。
大勢で息を殺して、物音も立てずにカーテンの陰にいて、
いろいろな食べ物を準備してくれていたのかと思ったら、
とても楽しくなりました。
現実の話ではないみたい…

 
 

★オフィスからお知らせ

@ 「香文木」の販売会進行中
   4/28 〜 5/17(月)11:00〜6:00

  鴻巣市常光1989 Tel:048-542-0923
  http://profile.ameba.jp/cafe-koubunboku/
  ☆ 牛革の製品が人気です!

A 5/1 〜 5(水)11:00〜7:00
   スペース105 東久留米

  ☆ さくら工房の創作服が人気です!

B 5/10(月)〜18(火)
   伊勢丹・新宿

  フェア・トレードとしての出品です。
  カディのシャツなどが出ています。

C 6/11(金)〜16(水) 11:00 〜 7:00
   ギャラリー 「寧」

  伊奈町大針635-4 Tel:048-723-7371

D 6/26(土)〜30(水)11:00〜7:00
   ギャラリー 「シャイン」

  さいたま市浦和区上木崎1-9-20 
  京浜東北線・与野駅西口徒歩1分
  ☆ 夏はシュンドルボン・バングラデシュ・レストランから、
    えびとポテトのカレー、ナンを予定しています。
    1月同様のシンガラのスナックもあるかもしれません。
    子どもたちの絵の展示もありますので、こちらも楽しみにお出かけください。  

E そろそろ第2回目のエコツアーを10月後半に計画したいと思います。
  ご希望の方は、早めにお知らせください

 
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